意外に加点の大きい建設業経理士
加点幅の大きいW点の中で、取れる項目はしっかり取っていきましょう!ということを書きました。
>>詳しい記事はこちら「大幅点数アップを狙うなら、まずココ」
この中の項目の一つに、【建設業の経理の状況】というものがあります。ここの点数アップも侮れない!とても大きく影響する場合があります。
しかも!
W点のアップは特定の業種だけでなく、受けている全業種のアップに繋がります。ここをしっかり取っていきましょう。
最も多いのが2級建設業経理士
一体どういう状況であれば評価されるのか?
まず経理系の資格です。
- 2級建設業経理士(最多!)
- 1級建設業経理士(たまにお見かけします)
- 税理士(ほぼ無い)
- 公認会計士・会計士補(ほぼ無い)
ほか、監査の受審状況です。
- 会計監査人の設置
- 会計参与の設置
- 経理処理の適正を確認した旨の書類の提出
点数はどれくらい上がるのか
これは完成工事高とのバランスによって決定します。
【公認会計士、会計士補、税理士、1級建設業経理士等の数×1+2級建設業経理士の数×0.4】で出た数字を下の表に当てはめてみます。
年間平均完成工事高 | 公認会計士、会計士補、税理士、建設業経理士等の数の数値 | |||||
10億円以上40億円未満 | 2.4以上 | 1.6以上2.4未満 | 1.2以上1.6未満 | 0.8以上1.2未満 | 0.4以上0.8未満 | 0.4未満 |
1億円以上10億円未満 | 1.2以上 | 0.8以上1.2未満 | 0.4以上0.8未満 | – | – | – |
1億円未満 | 0.4以上 | – | – | – | – | – |
点数 | 10 | 8 | 6 | 4 | 2 | 0 |
※表はもっと完工高の大きなところまでありますが、40億未満を抜粋。
例えば2級建設業経理士が1名で、完成工事高が5億円であれば、
【公認会計士、会計士補、税理士、1級建設業経理士等の数×1+2級建設業経理士の数×0.4=0.4】
上の表に当てはめると、点数は6となります。
W点アップ分は[10×190/200]で出せますので、計算してみると57。これに最終P点にするための係数0.15をかけると、8.55点。
・・・とまぁ書くととても分かりづらいですね(笑)
「うちの場合で2級が1名増えると何点上がるの?」というご相談はお気軽に下記バナーをクリックしてご連絡ください。
なお、1級を取得する場合には自主監査が可能となるため、その分も更に加点になります。
常勤証明ももちろん必要です。が…
技術者の方と同じように常勤していることの証明として社会保険標準報酬決定通知書などが必要になりますが、技術者とは違って6ヶ月超の常勤確認は不要です。
ということは、3月決算の会社さんが滑り込み3月31日入社させた方でも加点対象になる!ということです。
資格取得支援も併せて整備したい
建設業経理士資格については、経審上メリットがあるということはもちろんのこと、独特な建設業会計に精通する方を社内に置くことができるという意味でも大きなプラスになります。
勉強は決して簡単なものではありませんが、資格取得を支援する制度を併せて整え、積極的に取ってもらうための働きかけをするべきです。
最も分かりやすい方法は資格手当です。また、「資格はどんどん取っていこう!」という社風や文化を作っていくことも大切です。
弊所スタッフによる合格体験記をご覧ください
弊所スタッフの笹森が、実質3ヶ月間の勉強で2級建設業経理士試験に合格しました。どうやって申し込んだのか、どのような教材を使ったのか、どれくらい勉強したかを赤裸々に体験記として書いていますので、ぜひ参考にしてください!
行政書士法人ブリジアスでは、経審申請、入札参加資格申請のご依頼を承っています。経審点アップ、格付アップをしたい方は、お気軽にお問い合わせください。