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2020.06.17   スタッフブログ

建設キャリアアップシステム|建設技能者の能力評価制度

建設キャリアアップシステム|建設技能者の能力評価制度

スタッフ笹森です。
建設キャリアアップシステムカード取得後についてまとめてみました。

経験を貯める

カードにはICチップが埋め込まれています。現場にあるカードリーダーにタッチすることで就業履歴が自動的に貯まっていきます。
登録時に一人ひとりに「技能者ID」が付与されます。技能者IDを使って、スマホやパソコンから自分のデータを確認することができます。
資格試験を受けたりする際に、業務経歴書を書きますが、正確な記録をすぐに確認することができます。

Q.現場にカードを忘れてしまったら?
システムに直接入力できます。「現場ID」が必要となります。

Q.カードをタッチするごとに利用料?
現場利用料は元請業者にだけかかる利用料になります。
(就業履歴1回ごとに3円)

キャリアパスの見える化

 

カードは4種類にレベル分けされ、レベルの目安が職種ごとに定められています。基本的に最初はホワイトカードから始まります。
評価の申請を行うと、建設キャリアアップシステムに登録された情報をもとに、能力評価システムでレベル判定を行いレベルアップされていきます。

レベル1はホワイト(初級技能者)、レベル2はブルー(中堅技能者)、レベル3はシルバー(職長)、レベル4はゴールド(高度なマネジメント能力を有する者)色のカードが発行されます。

※画像は国土交通省のリーフレットより(https://www.mlit.go.jp/common/001290590.pdf

評価の申請

◇ 能力評価(レベル判定)は、建設キャリアアップシステムに事業者登録した所属事業者のみが申請できます。(技能者自身は申請できません)
◇ 建設キャリアアップシステムに登録が完了している技能者が対象となります。
◇申請時には、技能者がどのレベルに該当するか指定する必要があります。
◇申請手数料として技能者一人当たり3,000円(レベル判定費用)+1,000円(キャリアアップカード更新費用)の合計4,000円が必要となります。

【例】「土工技能者レベル2」の能力評価基準

就業日数:430日(2 年)以上
かつ
以下の資格のうち2つ以上を保有していること。
・小型車両系建設機械(整地運搬積込機・掘削機・基礎工事機・解体用機械)の運転(機体重量3t未満)特別教育又は車両系建設機械(整地・運搬・積込み用および掘削用)運転技能講習
・基礎工事用機械の運転(非自走式)特別教育
・締固め用機械(ローラー)の運転特別教育
・基礎工事用機械の作業装置の操作(自走式)特別教育
・コンクリート打設用機械の作業装置の操作特別教育
・不整地運搬車の運転(最大荷重1t未満)特別教育又は不整地運搬車運転技能講習
・低圧電気取扱業務特別教育
・研削といし・自由研削といしの取替等の業務特別教育
・足場の組立て等作業従事者特別教育又は足場の組立て等作業主任者技能講習
・クレーンの運転(つり上げ荷重5t未満およびつり上げ荷重5t以上の跨線テルハ)特別教育又は小型移動式クレーン運転技能講習
・ロープ高所作業特別教育
・立木伐木(胸高直径70cm以上、胸高直径20cm以上重心偏・つりきり・かかり木)特別教育
・玉掛け技能講習

システム利用開始前の経験について

経過的な措置として、就業日数と職長・班長としての就業日数について、システムに蓄積された情報に加えて、所属事業者等による経歴証明で確認された情報も活用して能力評価を実施することが可能です。

 

建設キャリアアップシステムをはじめ、建設業に係るご相談等、お気軽にお問い合わせください。

 

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