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2025.09.29   スタッフブログ

監理技術者講習の重要性

監理技術者講習の重要性

スタッフ笹森です。
建設業界でご活躍の監理技術者の皆様の中には、5年に一度の監理技術者講習について負担に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、講習の有効期限が切れてしまうと、せっかくの国家資格を有効に活用できない状態となってしまいます。

近年では、場所や時間を選ばずに受講できるオンライン講習が主要な選択肢となっており、業務への影響を最小限に抑えながら資格を維持することが可能になりました。
本記事では、監理技術者講習の重要性を改めてご案内するとともに、現在の主流であるオンライン講習の内容、メリット、具体的な申し込み手順について分かりやすく解説します。
 

監理技術者講習とは?

監理技術者とは、発注者から直接請け負った建設工事で、下請契約の総額が一定金額以上(建築一式工事の場合は8,000万円以上、その他の工事では5,000万円以上)になる場合に、工事現場に専任で配置しなければならない技術者のことです。工事の品質や安全を確保する、非常に重要な役割を担います。監理技術者講習は、この専任現場の監理技術者になるために法律で受講が義務付けられている講習です。

受講には、以下のようなメリットもあります。
経営事項審査での加点: 講習を修了した1級国家資格者は、公共工事の入札に参加する際に必要な経営事項審査において、企業の技術力評価での加点が得られます。
知識のアップデート: 建設業界の法律や技術は日々進化しています。講習を通じて、最新の法改正や技術動向、安全管理に関する知識を体系的に学び直すことができます。
 

どんなことを学ぶの?講習内容をチェック

講習は、主に以下の内容について学びます。時間にして6時間程度です。
建設工事に関する法律制度: 建設業法や関連法規の最新情報、改正点など。
建設工事の施工管理: 品質管理、工程管理、原価管理といった施工管理全般。
安全衛生管理: 労働災害を防止するための具体的な取り組みや関連法令。
環境保全: 建設工事に伴う環境問題への対策。
最新の技術動向: ICT活用(i-Construction)や新工法など、建設業界のトレンド。

講習の最後には、内容の理解度を確認するための修了試験が行われます。
 

オンライン講習を申し込む

① 各実施機関のHPから申し込み
主な実施機関
• 一般財団法人 全国建設研修センター
• 一般財団法人 建設業振興基金
• 一般社団法人 全国土木施工管理技士会連合会
• 株式会社 総合資格
• 株式会社 日建学院

② 教材の受け取り
実施機関から郵送されます。

③ 動画視聴
ご自宅・お勤め先等のPCで講義動画を視聴する。(講義動画は講習受講期限まで何回でも視聴することができます。)
※要WEBカメラ(自身の画像が写し出せること、パソコン内蔵/外付けいずれでも可)
※受講前にご本人確認用の顔写真の撮影と公的身分証明書のアップロードが必要です。

④ 修了試験
修了試験もお好きな場所で24時間いつでも受験できます。
※試験中の一時停止はできません。

⑤ 修了履歴シール受取
修了試験受験後約10日程度で、監理技術者証の裏面に貼付する修了履歴シールが送付されます。
 

オンライン講習のデメリット

修了履歴シールの受取までに日数を要する点です。
また、講習・試験をいつでも受けられるという点で後回しになってしまう可能性もあります。対面講習であれば、講習受講日の当日に終了履歴シールを受け取ることが出来ます。
 

まとめ

講習の受講方法は大きく変化しております。現在では、従来の集合形式に加え、時間や場所の制約を受けずに受講が可能なオンライン形式が広く普及し、多忙な技術者の皆様にとって受講しやすい環境が整備されました。有効期間は講習を受講した日から5年後の年の12月31日までとなりますので、期限が近づいている方は早めの更新をおすすめします。

行政書士法人ブリジアスは、建設業に特化した行政書士法人です。
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